バジルの育て方ガイド

バジルとは?

バジル(スイートバジル)は、イタリア料理には欠かせないハーブの一つです。爽やかな香りと豊かな風味が特徴で、パスタやピザ、サラダなどに幅広く使われます。日本では一年草として扱われることが多いですが、適切な環境で育てれば長期間楽しむことができます。

独特の風味を持つバジルはお料理に活躍してくれます。

栽培環境

バジルは日当たりと風通しの良い場所を好みます。温暖な気候を好むため、気温が20℃以上になる春から夏にかけてが最適な栽培時期です。地植えの場合は、遅霜の心配がなくなる5月以降に植え付けると良いでしょう

株間は30㎝程度空けて地植えにしました。

土作り

バジルは保水力の高い有機質に富んだ土を好みます。地植えの場合は、保水性の高い培養土や完熟堆肥を混ぜ込むと良いでしょう。プランター栽培では、野菜用の培養土やハーブ用の土を利用するのがおすすめです。

強い酸性土壌は苦手なため、植え付け2週間前くらいに苦土石灰を撒き耕しておきます。

種まきと植え付け

バジルの種は光発芽性なので、覆土は薄くし、十分に水を与えます。発芽には20℃以上の温度が必要です。苗を植え付ける際は、茎が太く節が詰まった健康な苗を選びましょう。

セルトレイに種まきしたバジル。本葉が5枚以上になったら植え付けます。

植え付けから2週間ほどしたら間引きを行います。茎が太く育ちの良いものを残し2本にします。その後さらに2週間後に1本にしてあげます。
間引きした苗は別の場所に植え付けることができます。

水やりと肥料

バジルは水を好みますが、過湿には注意が必要です。鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えます。肥料は植え付け時と生長期に有機質の緩効性肥料を与えると良いでしょう。

鉢植えの場合は雨のかからない場所に設置しておくとよいです。

梅雨時期や夏場などの極致な豪雨や断続的な雨により過失状態となる恐れがあります。

摘芯と収穫

草丈が20cm程度に成長したら摘芯を行い、わき芽の成長を促します。摘芯を繰り返すことで収穫量が増えます。収穫は必要な分をその都度行い、早朝か夕方に収穫すると香りが良いです

摘芯をすることで脇芽が成長し葉が増えます。

病害虫対策

バジルはアブラムシやハダニなどの害虫がつきやすいです。早めに見つけて捕殺するか、被害が多い場合は茎や葉ごと切り取ると良いでしょう。水やりの際に葉水を与えることでハダニの予防になります。

6月以降はバッタが良く現れ葉をかじります。気が付くと穴だらけに。地植えでは防虫ネットをかけるのもよいです。

茎の高さが30㎝くらいになったら収穫の目安。上部の柔らかい葉から順に収穫していきます。この時葉っぱのみを収穫するのではなく茎を一緒に(摘芯)収穫するようにしましょう。

また植え付けから2ヶ月もすると花穂ができ花を咲かせます。花が咲くと葉が固くなり風味も薄くなるので花穂ができたら摘み取ってあげます。

9~10月頃まで収穫ができます。

夏野菜とともに収穫したバジル。

冬越し

日本では一年草として扱われるため、冬越しは難しいですが、室内で管理することで多年草として育てることも可能です。寒風に当たると葉が黒ずみ枯れてしまうので注意が必要です。

おわりに

成長が早く比較的育てやすいバジルですが、夏場は害虫被害や思わぬ天候不順で倒れたりもしました。日々の観察や天気予報にも注意しておきたいと思います。

バジルを活用したレシピはさまざまありますが、自家製バジルのジェノベーゼは格別です。