春から初夏にかけて、庭や畑を明るく彩ってくれるカレンデュラ。次々と蕾を上げて咲いてくれる姿は本当に健気で、毎日眺めるたびに元気をもらいます。そんなカレンデュラを長く楽しむために欠かせないのが、花殻摘みです。咲き終わった花をそのままにしておくと株が疲れてしまうため、ひとつひとつ様子を見ながら丁寧に摘み取っていきます。少し手間はかかりますが、そのぶんまた新しい蕾を上げてくれるので、この時間も大切な手入れのひとつです。

けれど、全部を摘んでしまうわけではありません。来年へ命をつなぐために、一部の花はそのまま残して茶色く乾くまで待ち、種採り用に育てています。花が終わったあと、ゆっくりと成熟していく姿を見るのもまた楽しみのひとつ。ふっくらとした種の形が見えてくると、「今年もちゃんと次につながるんだな」とうれしくなります。花を楽しみながら、未来の種も残していく。そんな循環を感じられるのが、カレンデュラの魅力だと思います。

カレンデュラの種
収穫した花は、まずドライに。花びらだけにしたものは、45℃で4〜5時間ほど様子を見ながら乾燥させてみました。自然乾燥したものとも比べながら、その時々でいちばん良い方法を探っています。少し残した花は、家族の大好物であるカレンデュラの天ぷらに。この季節だけの、ささやかだけれど贅沢な楽しみです。育てて、摘んで、乾かして、味わって、そして種を採る。カレンデュラは、ただ咲いて終わる花ではなく、暮らしの中にいくつもの喜びを運んでくれる存在なのだと、あらためて感じています。

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