ラベンダーは香りも花姿も魅力的ですが、日本の庭で長く元気に育てるには「花が終わった後の剪定」がとても大切です。とくにラベンダーは高温多湿が苦手なため、咲き終わった花をそのままにして梅雨や夏を迎えると、株が蒸れて弱りやすくなります。見た目を整えるためだけでなく、株を守るための大事な手入れとして、花後剪定は欠かせません。

タイミングの目安は??
花が咲き終わった直後、もしくは花が終わりかけた頃です。花を楽しんだあと、できるだけ間をあけずに切り戻すのが理想で、梅雨入り前までに済ませておくと安心です。イングリッシュ系ラベンダーでは6~7月ごろの花後剪定が基本とされ、品種によっては早めに切ることで次の花を楽しめる場合もあります。つまり「咲き終わってからそのまま放置しない」ことが、元気な株づくりの第一歩です。

開花時のラベンダーグロッソ。花数もたくさんですが葉もかなり茂っています。
花を摘んで、風通しを確保
剪定するときは、終わった花だけを摘むのではなく、花茎をたどって新芽の少し上で切るのがコツです。さらに、地面に触れそうな枝や混み合った古い枝も軽く整理すると、株の内側まで風が通りやすくなります。反対に注意したいのは、木質化した茶色い部分を深く切りすぎること。そこからは新芽が出にくく、株を傷める原因になります。ラベンダーは「切れば切るほどよい」のではなく、新芽を残しながら整えることが大切です。

脇から出た下に向かう枝は雨が降ると泥ハネによって土が付着します。風通しも悪くなるので脇枝は付け根から剪定しておきます。
ラベンダーは高温多湿が苦手!!
花後剪定の重要性は、大きく分けて三つあります。
- 花や種づくりに使う体力を抑え、株の消耗を防ぐこと。
- 風通しを良くして蒸れや傷みを減らすこと。
- 株姿を整え、翌年も美しく花を咲かせやすくすることです。
剪定を怠ると、株元が枯れ上がって見苦しくなるだけでなく、弱って最終的に枯れることもあります。毎年の花後にひと手間かけるだけで、ラベンダーはぐっと育てやすくなります。香り高い花を毎年楽しむためにも、花後剪定は“後片付け”ではなく“翌年への準備”と考えるのがおすすめです。

逆三角形に整えました。株元の風通しは確保。イングリッシュラベンダーは秋にも開花します。