【ズボラ園芸】バジルの挿し木は「セルトレイ×バーミキュライト×1週間放置」が一番楽だった話。水やり不要で発根率100%を目指す!
家庭菜園を楽しんでいるみなさん、バシバシバジル使ってますか?
夏になるとパスタにピザ、ジェノベーゼソースにと大活躍のバジルですが、スーパーで買うとほんの少しで200円〜300円くらいしますよね。「もっと大量に、惜しみなく使いたい…!」と思うのが人情というもの。
バジルはとにかく繁殖力が強いので、挿し木(挿し芽)でいくらでも増やせます。よく「コップに水を入れて挿しておくだけで根が出るよ〜」なんて話を聞きますが、あれ、「毎日の水換えが地味に面倒くさい」「根は出たけど土に植え替える時に弱って枯れた」なんてことありませんか?(私は過去に何度もやらかしました…。)
そこで今回たどり着いたのが、「セルトレイ+濡らしたバーミキュライト+腰水+防虫ネットで1週間放置」という超ズボラスタイルです。
結論から言うと、手出しを一切せず、1週間ほったらかしにするだけで根っこがフサフサに生えます。
今回は、この「放置系バジル増殖術」のやり方と、絶対に失敗しないためのポイントを詳しくまとめてみました!

なぜ「セルトレイ×バーミキュライト」なのか?
本題に入る前に、「なぜ水挿しや普通の培養土じゃだめなの?」という疑問にお答えしておきます。これにはちゃんとした理由があるんです。
1. バーミキュライトは無菌で軽くて保水性が最強
挿し木が失敗する最大の原因は「切り口からの雑菌繁殖(腐敗)」と「水切れ」です。市販の野菜用培養土には肥料分や有機物が入っているため、根が出ていない状態の切り口を挿すと、そこから菌が入って腐ってしまうことがあります。
その点、バーミキュライトは高温で加熱処理された無機質の土(鉱物)なので、完全な無菌状態。しかも水持ちが抜群に良く、空気も適度に含まれるため、発根にはこれ以上ない最高の環境なんです。
2. セルトレイなら苗がそのままスポッと抜ける
コップでの水挿しだと、発根した後に「土へ植え替える」というステップが必要です。この時、水の中で育った軟弱な根が傷ついたり、土の環境に馴染めずに枯れてしまう「移植ショック」が起きやすいんですよね。
セルトレイを使えば、バーミキュライトごと根が固まって根鉢(ねばち)を作ってくれるので、定植するときにスポッと抜いてそのまま鉢や畑に植え付けられます。根を一切傷つけないので、その後の成長スピードが圧倒的に違います!
用意するものリスト
どれもホームセンターや100円ショップ(ダイソーやセリア)で揃うものばかりです。
- バジルの枝(挿し穂):元気に伸びている茎をカットしたもの
- セルトレイ:必要な穴数分にハサミで切っておくと扱いやすいです(4〜6穴程度がおすすめ)
- バーミキュライト:小袋で十分です
- 受け皿(トレイ):セルトレイがすっぽり入る浅めのバットやトレー(100均のタッパーや深めのお皿でもOK)
- 防虫ネット:セルトレイ全体を覆えるサイズ
- 水:たっぷり使います
- 清潔なハサミ(またはカッター)
【実践】バジルの挿し木・1週間放置手順
それでは、実際の作業手順をステップバイステップで解説します!難しい工程は一切ありません。
元気なバジルの株から、先端から7〜10cmほどの長さで枝をカットします。
ここでのポイントは以下の3点!
- 節(葉が生えている付け根)の少し下で切る:バジルは「節」の部分から一番根が出やすいです。節の5ミリ〜1センチほど下を、切れ味の良い清潔なハサミでスッと斜めに切りましょう。
- 下の方の葉っぱを落とす:バーミキュライトに埋まる部分の葉っぱはすべて手で摘み取ります。葉が土に埋まると腐る原因になります。
- 上の大きな葉は半分の大きさに切る:根がない状態では、葉っぱから水分が蒸発(蒸散)していくと枝がシナシナになってしまいます。蒸散を抑えるために、一番上の大きな葉っぱはハサミで半分にチョキッと切っておきましょう。「かわいそう…」と思うかもしれませんが、これが成功の秘訣です!

バジルの挿し穂
セルトレイの穴にバーミキュライトをトントンと軽く叩きながら詰めていきます。ギュウギュウに押し込む必要はありません。
詰めたら、上から静かに水をかけてバーミキュライト全体をクタクタに濡らします。最初は水を取り込みにくいので、底から水が溢れ出て、全体がずっしり重くなるまでしっかり湿らせてください。
濡れたバーミキュライトに、あらかじめ割り箸などで深さ3cmほどの穴を開けておきます。
そこに先ほど作ったバジルの茎をそっと挿し、周りのバーミキュライトを少し寄せて茎が倒れないように固定します。直接力任せにブスッと挿すと切り口が傷ついてしまうので、必ず穴を開けてから挿すのがコツです。
ここからが今回のハイライトであり、一番楽な部分です!
- 挿し木をセットしたセルトレイを、一回り大きい受け皿(トレイ)の上に置きます。
- 受け皿の底から1〜2cmほどの高さまで水を入れる(いわゆる「腰水」状態)。
- 上から防虫ネットをフワッとかぶせ、隙間がないようにセットします。
あとは……1週間、完全に放置します!
毎日の水やりも、霧吹きも一切不要です。ただ見守るだけでOK!
なぜ「1週間放置」で大丈夫なの?(成功のメカニズム)
「えっ、本当に1週間も放置して腐ったり乾いたりしないの?」と不安になりますよね。この組み合わせには、ちゃんと放置できる理由があります。
下のトレイに溜めた水が、セルトレイの底穴を通じてバーミキュライトへ吸い上げられ続けます。バーミキュライトの優れた毛細管現象のおかげで、常に「湿っているけれど空気が通る」という発根に理想的な状態がキープされるのです。
そして、影の立役者が防虫ネットです。
夏場に水を溜めておくと、どこからともなくコバエ(キノコバエなど)がやってきて卵を産んだり、ハモグリバエが葉っぱに絵を描くように卵を産み付けたりします。防虫ネットをかぶせておくことで、害虫の侵入を完璧にブロック!さらに、ネットが適度な保湿・日よけの役割も果たしてくれるため、挿し穂が乾燥するのを防いでくれるんです。
放置期間中に「これだけは守ってほしい」3つの注意点
放置でOKとは言っても、置く場所や環境を間違えると全滅します。以下の3点だけは絶対に守ってくださいね!
① 置き場所は「明るい日陰」一択!
直射日光が当たる場所には絶対に置かないでください!
太陽の光が直接当たると、トレイのお湯が温められて温水プール状態になり、茎が煮えて腐ってしまいます。また、葉っぱからの蒸散に根の給水が追いつかず、一発でシナシナになって枯れます。
風通しが良く、直射日光は当たらないけれど明るい場所(屋外の陰や、明るい庇の下など)に置いてあげましょう。
② 水の深さは1〜2cmを守る
「放置するから」といってトレイなみなみに水を張ってしまうと、セルトレイ全体が水中に入ってしまい、酸素不足で根が出なくなります。
水はあくまで「底から1〜2cm」。セルトレイの底が浸かっていれば十分吸い上げてくれます。
③ 途中で触ったり抜いたりしない!
「根っこ出たかな〜?」と気になって、数日おきに抜いて確認したくなる気持ちは痛いほど分かります!
でも、出始めの根っこはうぶ毛のように非常に繊細です。途中で抜いてしまうと、せっかく伸びかけた根がちぎれてリセットされてしまいます。1週間ぐっと我慢して、放置に徹しましょう。
1週間後…感動の発根確認と鉢上げ!
さて、楽しみにしていた1週間が経ちました。
防虫ネットを外し、バジルの様子を見てみましょう。葉っぱがピンと立ち、青々としていたら成功のサインです!
セルトレイの底を覗いてみてください。底穴から白い元気な根っこがチョロチョロと飛び出していませんか?
確認できたら、セルトレイの横を少し押しながら、株元を持ってそーっと持ち上げてみます。すると……バーミキュライトをしっかり抱え込んだスポンジ状の苗が「スポッ!」と抜けるはずです。
この状態になれば、もう立派な「バジルの苗」です!

鉢上げ(土への植え替え)の手順
発根が確認できたら、培養土を入れた鉢やプランター、畑に植え替えましょう。
- 鉢に野菜用培養土を入れ、セルトレイの形に合わせて穴を開ける。
- スポッと抜いたバジル苗をそのまま穴に入れる(バーミキュライトは落とさなくてOK!)。
- 周りに土を寄せて軽く押し、たっぷりと水をあげる。
数日間は直射日光を避けた場所で養生させ、茎がしっかりしてきたら太陽がいっぱい当たる場所に移動させます。1〜2週間もすれば新しい本葉がどんどん展開してきて、あっという間に大きな株に育ちますよ!
まとめ:挿し木は「頑張らない」ほうがうまくいく!
昔の私は、毎日何度も様子を見ては「水が減ってるかも」とジャバジャバ水をあげすぎて腐らせたり、水挿しの水換えを忘れてドロドロにさせたりと失敗ばかりしていました。
でも、今回ご紹介した「セルトレイ+バーミキュライト+腰水+防虫ネット」の組み合わせを知ってからは、失敗率がほぼゼロになりました。
植物の「生えようとする力」を信じて、適切な環境(無菌の土・適度な水分・虫除け・明るい日陰)さえ整えてあげれば、人間が余計な手出しをしない方がかえって元気に育ってくれるんですよね。
- 水やりの手間を減らしたい
- 水挿しからの移植でいつも枯らしてしまう
- バジルを無限に増やしてジェノベーゼを作りたい!
そんな方は、ぜひこのズボラ放置テクを試してみてください。1週間後にセルトレイの底から白い根っこが見えたときの感動は、ちょっとクセになりますよ!
https://www.instagram.com/reel/DbfkxTVhMpu/?igsh=cnViYWVwMWxiYmU3