ラベンダーは美しい香りを持つ低木草で、地中海原産の多くの品種があります。しかし、日本の暑い夏はラベンダーにとって厳しい季節です。なぜなら、ラベンダーは高温多湿に弱い性質を持っているからです。以下に、ラベンダーが夏を越すためのポイントと失敗しないための対策を紹介します。
夏越しのポイント
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剪定(切り戻し):6月に花をつけて葉が大きく伸びるため、風通しを良くするために剪定を行いましょう。株全体をすっきりさせ、蒸れを防ぐ効果があります。
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日陰をつくる:直射日光を避けて風通しの良い半日陰に移動させましょう。特にレースラベンダーは日差しに弱い品種です。
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水はけのよい土を使う:ラベンダーは乾燥した土を好むため、水はけの良い土を選びましょう。重たい土は根腐れの原因になります。
では剪定をしないとどうなる?
開花したラベンダーをそのままにしました。6月の中旬頃までには剪定しておきたいのですが、この時すでに7月下旬。花穂は黒くなり花茎は茶色くなり、枝の一部は枯れこんでいました。新芽もありませんでした。
この弱ってしまったラベンダーを見て水やりをすると却って弱らせてしまいます。
前述の通り、水が不足して弱ってしまったわけではないからです。
まず剪定をする。
花茎とともに全体を剪定していきます。枯れてしまった枝は取り除いていきます。
この状態のまま放置するとさらに事態は悪化します。
辛うじて新芽のある枝は新芽を残して枝を剪定しました。
おわりに
花をそのままにしてしまうと株全体が蒸れ、さらに開花のストレスにより枯れこんでしまいました。他の株は花後に剪定を行いましたが、そちらはすでに(7月下旬)新芽が増え新たな成長に入っています。
ラベンダーにとって夏は過酷な時期となりますが、適切な剪定をすることで夏を越しやすくなると考えます。