初めてハーブを栽培するにあたり、地植えがいいのか鉢植えがいいのかと疑問に思うことがありました。それぞれ栽培環境に違いがあることやハーブの特性によって選択するようにしましょう。
- 結論から言いますと、どちらでも栽培は可能です。
どちらで植える?
鉢植えは限られたスペースでの栽培となります。しかしハーブは大きく育つものや繁殖し勢力を拡大するものがあります。
例えばミント系では匍匐茎(ランナー)を伸ばし勢力を広げます。生育も旺盛で花壇にミントを植えると、一面ミントになってしまうなんてこともあります。
そのようなハーブは幾つかあるので、ミントは植えたいけど…という場合は鉢植えをおすすめします。
鉢植えのメリット
- 鉢植えの大きなメリットは移動が可能であること。花壇がどうしても日陰になってしまたり、季節によって直射日光がキツイ場合は日陰へ、冬場は軒下や屋内への避難が容易にできます。
- 繁殖旺盛なハーブを花壇に植えるのは…という場合は鉢植えにするのも一つです。
鉢植えのデメリット
- 根の張り出しに制限があるので、2年ねいし1年に一回の植え替えが必要になります。そのまま植え替えをしないと根詰まりになり弱ってしまいます。
- 根に制限があるので地植えと比べ大株にはなりません。
- 水やりの必要があり、季節や気温によって水やり頻度の調整が必要になります。
- 定期的に施肥をする。
地植えのメリット
- 地植えの大きなメリットは大きく育てられること。根の制限がないので大きく成長させることができます。
- 一旦根付いてしまえば水やりはさほど必要ではありません。降雨のみでOK。
地植えのデメリット
- 地植えにすると容易には移動できません。中には植え替えを嫌うものもあります。日差しや耐寒性を考慮し植え付けるようにしましょう。
- 繁殖旺盛なハーブは無制限に増えることがあります。
- 大きく成長するハーブがあります。例えば2mを超えるものを植えるときは、成長した姿を想像し他の植物の日差しを遮らないように株間の配慮が必要。
レモングラスの画像を参照していただくと、鉢植えより地植えのほうが葉の数は多く茂っていることがわかります。実際地植えのレモングラスは相当に大きくなりました。
しかし、レモングラスは耐寒性が低いため露地での冬越しは困難であり、枯れてしまうこともあります。
また、成長すると2m近くにもなるので他の植物を近傍に植えていると日差しを遮ってしまうことにもなります。
ご自身の栽培環境やハーブの成長特性を確認しつつ、地植えにするのか、鉢植えにするのかを選択してみてください。